こんにちは、渋谷駅近の会計事務所で所長を務めている植村拓真です。
未経験者でも会計事務所(税理士事務所)に就職できるのですが、きついと感じて転職を検討する方がいます。
税理士事務所がきついと感じる原因は人それぞれです。
事務所に問題があるケースがあれば、税理士補助がご自身に合っていないケースもあります。
そこで本記事では、未経験者が税理士事務所をきついと感じる原因と対処法について解説します。
きついと感じる原因次第では対処法が異なるので、転職前に内容を確認しておきましょう。
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未経験者が税理士事務所できついと感じる原因
繰り返しになりますが、未経験者が税理士事務所で「きついな」と感じる原因は、人によってさまざまです。
例を挙げるとキリがないのですが、事務所に問題があるケースと税理士補助がご自身に合っていないケースの2種類に分類できます。
そこで本項目では、未経験者が税理士事務所できついと感じる原因について、主な例とどちらのケースに分類されるかを解説します。
受験勉強の時間をなかなか確保できない
未経験かつ税理士試験の受験生の方であれば、受験勉強の時間を確保できなくてきついと感じるケースがよくあります。
税理士事務所の業務を一から覚える必要があり、仕事で手一杯になるからです。
税理士事務所に就職した直後は、仕事の影響で受験勉強の時間が減ってしまうのは仕方がありません。
税理士補助の業務は単純作業ではないので、仕事を覚えるためには多くの時間がかかります。

もし、何ヶ月か経過しても「仕事と受験勉強の両立は難しい」と感じる場合は、正社員ではなくパートの求人を探して応募しましょう。
パートであれば正社員よりも自由に働けるので、勤務日数を減らして仕事と受験勉強を両立させやすくなります。
ただし、ブラックな税理士事務所に就職した場合、何年経とうが仕事と受験勉強を両立させられません。
ブラックな税理士事務所とは、
- 閑散期でも土日祝日に出勤させられる
- 閑散期でも残業が多い
- 残業代が支給されない
主に上記のような事務所のことだからです。
未経験で税理士事務所に就職したい、他事務所に転職したい方は、ブラックな事務所に就職してしまわないように注意しましょう。
教育体制が整っていない
スタッフの在籍数が少ない個人の税理士事務所に就職すると、教育体制が整っていないケースがあります。
教育体制が整っていない事務所にはマニュアルや研修がないため、未経験の方は仕事に慣れるまで時間がかかってしまいます。

未経験で税理士事務所に就職を考えている方は、求人に応募する際に教育体制について質問しておきましょう。
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自分で調べて学ぶことに慣れていない
わからないことがあるときに自分で調べて学ぶ習慣がない方ほど、税理士事務所がきついと感じます。すべての税理士事務所で教育体制が万全なわけではないからです。
たとえば、スタッフの人数が所長を含めても10人に満たない個人の税理士事務所は、新人に付きっ切りで業務を手取り足取り教える余裕はありません。
そのうえ、教育体制が整っていなければ、ある程度自分で調べて業務を進めなければなりません。
税理士試験の受験生が上記のような事務所に就職してしまったら、仕事で手一杯で受験勉強を進める余裕はなくなるでしょう。
個人の税理士事務所に就職する場合は、求人で教育体制について確認しておきましょう。

繁忙期は残業する日もある
税理士事務所では、毎年12月~翌年3月にかけて繁忙期に入ります。
所得税の確定申告、法人税の決算申告、年末調整などの時期が重なるからです。決算期が3月の法人が多いため、5月まで繁忙期の事務所もあります。
税理士事務所では繁忙期に入ると、ブラック事務所でなくても残業しなければならない日もあります。繁忙期を知らなかった、経験していない方にとっては、きついと感じる瞬間でしょう。
マトモな税理士事務所であれば、求人に繁忙期は残業あり、残業代は全額支給する旨を記載しています。
就職先を選ぶ際は、求人で繁忙期や残業代について確認しておきましょう。
会計処理でミスができない
税理士事務所の業務では数字を扱う機会が多いため、ミスをすると関与先に損害を与えてしまいます。
申告時に勘定科目を間違えると資料の信用性が損なわれますし、計上漏れがあると修正申告を行わなければなりません。
そのため、税理士事務所の業務できついと感じる方がいます。
未経験だとプレッシャーを感じるのは仕方ないので、慎重かつ丁寧に業務に取り組むことを心がけましょう。
仕事の速さは慣れれば身に付きますが、正確さは普段から慎重かつ丁寧に取り組まないと身に付きません。
淡々と業務を遂行することに慣れていない
税理士補助の業務には、地味な雑務もあります。
領収書を整理したり申告書を所轄の税務署に提出したりなど、淡々と遂行するものが多い日もあります。
淡々と業務を遂行することに慣れていなければ、税理士事務所の業務できついと感じるでしょう。
コミュニケーションが苦手である
税理士補助の業務を行なっていると、関与先様とコミュニケーションを取る機会があります。
そのため、コミュニケーションが苦手な方は、業務がきついなと感じるでしょう。
とはいえ、今後も会計業界に携わり続ける予定であれば、関与先様とのコミュニケーションは避けられません。独立開業を考えているなら尚更です。
コミュニケーション力は関与先様だけでなくスタッフと良好な関係を築くうえで重要なスキルなので、今後も会計業界に携わる予定の方は少しずつでも慣れていきましょう。
職場の人間関係がつらい
税理士事務所に限った話ではありませんが、職場の人間関係が悪くてつらい、きついと感じて転職する方が結構いらっしゃいます。
職場の人間関係がつらいと感じる主な原因は、以下のとおりです。
- 所長との年齢が離れており気軽に相談できない
- お局様の言動が耐えられない
- 税理士試験の受験に理解を得られない
税理士事務所を探す際は、スタッフの年齢層や税理士試験の受験に理解があるのかを確認しておきましょう。
税理士試験の受験に理解があるかどうかは、試験前休暇を有給で取得できるかどうかで判断できます。
評価制度が曖昧な税理士事務所もきつい
未経験者が税理士事務所できついと感じる原因は、業務や職場の環境に関するものだけではありません。
評価制度が曖昧な点も挙げられるケースがあります。
特に個人事務所では、評価制度を設けていないケースもあります。
税理士事務所に就職する際は、求人や事務所見学、面談時に資格手当の有無や昇給の条件などを確認しておきましょう。
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税理士事務所がきついときの2つの対処法

本項目では、税理士事務所勤務で上記のように感じている方向けに、対処法を2つ紹介します。
実務経験を積めばいつでも転職できると割り切る
税理士事務所に未経験で就職するハードルは高いです。税理士試験で合格している科目数が少なければ、就職先は限られるでしょう。
しかし、一度実務経験を積んでしまえば「実務経験あり」になり市場価値が高いため、転職のハードルが下がります。
会計業界は人材不足に陥っているため、即戦力を採用したい税理士事務所が多いです。
税理士事務所での実務経験を積んでいれば重宝する事務所が多いため、いつでも転職できます。
就職直後であれば実務経験のためだと考えて根気よく業務を覚えて、1年以上経過していれば転職を検討してみましょう。
マトモな事務所に転職する
ブラックな税理士事務所に勤務している場合は、マトモな事務所への転職を検討しましょう。
閑散期でも残業が多かったり土日祝日の出勤があったりする場合、マトモな事務所ではありません。きついと感じて当然です。

と考える方がいるかもしれませんが、転職の原因が明らかに事務所側にあれば問題ありません。
転職時の面接で、正直に転職の理由について話ましょう。
まとめ
税理士補助に限らず、仕事には向き不向きがあります。
税理士補助の業務は税理士になってからも行うものが多いので、どうしても自分には合わない、きついと思ったら転職を検討してもいいでしょう。
- 閑散期でも残業が多い
- 閑散期でも土日祝日に出勤がある
- 税理士試験に理解がない
- 人間関係で苦しんでいる
- いつまでも給与が上がらない
上記のような場合は税理士事務所側に問題があるので、別の事務所への転職を検討してみましょう。