こんにちは、渋谷駅近の会計事務所で所長を務めている植村拓真です。
本記事を読んでいるのは、日商簿記2級を取得しているまたは取得予定で
上記のように考えている大学生の方ではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、日商簿記2級が新卒就職で有利な理由について、役に立つ就職先や有利にならないケースとあわせて解説します。
タイトルからわかるとおり、会計事務所なら日商簿記2級取得で未経験でも就職できるケースがあります。
実際に弊所、植村会計事務所は本格的な拡大に伴い、日商簿記2級以上もしくは科目合格者を応募条件に税務会計スタッフを募集中です。
上記のように考えている方は、お気軽に弊所の求人にご応募ください。
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日商簿記2級取得は新卒採用で有利|主な就職先
結論から述べると、日商簿記2級の取得は新卒採用で有利です。
細かい理由は後ほど詳しく解説しますが、会計や簿記の知識を活かせる職場であれば評価されます。
もちろん、日商簿記2級の学習で得た知識をまったく活かせない職場の場合は、新卒採用で有利になるケースは少ないです。
それでは、日商簿記2級を取得すればどんな業種に就く際に有利かを解説します。
就職先を探すうえで参考にしてみてください。
①一般企業(経理)
日商簿記2級といえば、一般企業の経理に就職する際に有利だと有名な資格です。
経理の業務である伝票作成や帳簿記帳、決算書の作成など、さまざまな場面で学んだ専門知識を活かせます。
②営業職
日商簿記2級の資格取得は、与信管理が必要な営業職の採用でも有利です。
財務諸表の記載内容を正しく理解できるため、営業先が取引しても問題のない企業かどうかを判断できます。
そして、原価率や減価償却、決算書などといった専門用語を理解しているため、営業先との交渉で契約するメリットを具体的に提案できます。
上記のように、日商簿記2級を取得していれば適切な与信管理を行えるので、営業職への就職で有利です。
③経営コンサルティング会社
日商簿記2級の取得は、経営コンサルティング会社に就職するなら必須レベルです。
経営コンサルタントの業務では、決算書を読んで企業の経営状態や問題点を把握する必要があるからです。
日商簿記2級の資格を取得していれば、貸借対照表や損益計算書に関する知識を有しているため、決算書の記載内容を正しく理解できます。
経営コンサルティング会社には無資格でも入社できますが、日商簿記2級を取得しているほうが有利です。
④会計事務所
会計事務所といえば、公認会計士や税理士が働いているイメージが強いのではないでしょうか。
実は、日商簿記を取得している方や無資格の方も在籍しているケースがあります。
日商簿記2級を取得している場合、会計事務所では税理士補助や税務会計スタッフとして業務を行います。
税理士補助や税務会計スタッフが担当する業務は、税務申告の代行や税務相談などのサポートがメインです。
税理士ではないため担当できる業務に制限はありますが、税務会計に関する専門知識を用いる場面が多いため、日商簿記2級が必要とされるケースが多いです。
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日商簿記2級が新卒の就職で有利な理由
日商簿記2級が新卒の就職で有利な理由について、さらに詳しく解説します。
本項目で解説する内容は、以下のとおりです。
- 学ぶ姿勢と資格が評価される
- 経営管理に役立つ知識を有していると証明できる
- 会計事務所は新卒未経験でも就職できるケースがある
それでは順番に解説していきます。
①学ぶ姿勢と資格が評価される
新卒採用では、人柄やポテンシャルが重視される傾向があります。
そのため、日商簿記2級を取得しているからといって、必ず評価されるわけではありません。
とはいえ、同レベルの新卒者と比べるとき、資格持ちと無資格では資格持ちのほうが有利です。
特に、先ほど紹介したような業種では、日商簿記2級の取得が評価されやすいです。
また、日商簿記2級の取得時間は通信教育講座のユーキャンによると、初学者で350~500時間程度かかるといわれています。
簿記初心者の場合は、簿記経験者に比べて合格までの期間が長くなります。勉強時間の目安は350~500時間程度、期間は6~8カ月くらいです。
引用:U-CAN(簿記2級の勉強時間はどれだけ必要?適切な勉強方法も合わせて解説)
日商簿記2級は簡単に取得できる資格ではないため、面接時に資格だけでなく学ぶ姿勢も評価されるケースがあります。
②経営管理に役立つ知識を有していると証明できる
繰り返しになりますが、日商簿記2級は商業簿記と工業簿記について学ぶ資格です。
取得すれば財務諸表を読んで企業の経営状況を把握できるようになるため、求人先に経営管理に役立つ知識を有していると証明できます。
2023年2月時点の会計業界では、人手不足の影響で日商簿記3級から応募OKの求人が増加しています。
新卒かつ未経験でも日商簿記2級を取得していれば、先ほど紹介したような一般企業の経理や会計事務所などへの就職で有利です。
③会計事務所は新卒未経験でも就職できるケースがある
繰り返しになりますが、業界全体で人手不足であるため、会計事務所には公認会計士や税理士以外に、日商簿記3級の資格取得者や無資格の方も在籍しているケースがあります。
そのため、新卒未経験でも日商簿記2級を取得していれば就職で有利です。
上記のように考えている方がいらっしゃると思いますが、会計事務所を選び間違えなければ、未経験でも安心して続けられます。
新卒未経験で会計事務所に就職する際の注意点については後ほど詳しく解説しますが、とにかく就職先を選ぶ際は、
- 未経験者を採用した実績はあるか
- 新人教育の体制が整っているか
求人で上記の2点を確認しておきましょう。
まともな新人サポートがある事務所であれば、新人に担当させる業務の難易度や量を調整します。
会計業界に詳しくなくても、日商簿記2級の知識があれば担当できる業務を任せてもらえるので、安心して求人に応募してみましょう。
会計事務所の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
日商簿記2級が新卒採用で有利にならないケース
日商簿記2級を取得していても新卒採用で有利にならないケースもあるので、解説しておきます。
大手の企業・税理士法人などの求人に応募する
会計業界は人材不足に陥っていると解説しましたが、大手の企業や税理士法人に限っては例外です。
好条件の求人を出し続けて人材を募っているため、応募者が多く日商簿記2級を取得している人材は珍しくありません。
・税理士試験に3科目以上合格
・実務経験2年以上
・日商簿記1級取得
など
上記のような資格や経験を設定しているケースが多いです
新卒で日商簿記2級を活かしてより有利に就職したい場合は、ライバルが多い大手の企業や税理士法人を避けましょう。
企業や会計事務所が資格よりも実務経験を重視している
即戦力を採用したい企業や会計事務所は、採用で資格よりも実務経験を重視する傾向が強いです。
資格を保有していても、実務経験がなければすぐには働けないからです。
繰り返しになりますが、新卒かつ未経験で日商簿記2級を取得して有利に就活を進めたい方は、未経験者を教育する体制を整えている中・小規模の企業や事務所の求人に応募しましょう。
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新卒未経験で会計事務所に就職する際の注意点
最後に、新卒未経験で会計事務所に就職する際の注意点をまとめておきます。
以下の点に注目して、安心して実務経験を積める就職先を探しましょう。
- 未経験者の採用実績
- 新人研修などのサポート体制
- 残業の頻度や休日出勤の有無
- 薄利多売で業務量が多くないか
- 税理士資格の取得支援の有無
先ほど紹介した①②の注意点に加えて、上記の3つも求人や求人先ホームページ、面談などで確認しておきましょう。
ブラックな職場に就職してしまうと、いずれ心身ともに疲弊して転職先を探さなければならない事態に陥ってしまいます。
特に、働きながら税理士資格の取得を目指す方は、求人先が税理士資格の取得支援を行なっているかを確認しましょう。
税理士試験の勉強を考慮して勤務させてもらえるので、他の企業や事務所よりもスムーズに受験勉強を進められます。