公認会計士試験に実質一年で一発合格できた理由

こんにちは、現役公認会計士の植村拓真(うえむら たくま)です。

私は大学生のときに公認会計士試験の勉強を始めて、無事に在学中、公認会計士試験に実質一年で合格できました

一般的に、公認会計士試験に合格するためには、大学生のときでも遊びもサークルも恋愛もバイトもすべて放棄して、勉強だけに集中しなければならないと言われています。

 

ですが、私は受験生だったときも普通にバイトをしていましたし、サークルも1年生のときから所属していました。

当時は彼女がいなかったので恋愛関係のイベントは無かったですが、友達とよく飲みに行ったりとか旅行したりしていましたから、一般的な大学生とあまり変わらない生活を送っていたと思います。

 

予備校の講義にも、最初は真面目に出ていましたが、徐々に出席しなくなりどんどん講義のスピードに追いつけなくなっていきました

予備校の最初の講義にはたくさんの受験生がいるのですが、みんな徐々にドロップアウトしていくので、一年後に残っている受験生の数は最初の講義にいた受験生の半分以下だった、ということも珍しくありません。

 

そして、ぶっちゃけた話、私もドロップアウトしていく人達の一員になりかけていました。しかし、心機一転してある時期から勉強に集中し始めた結果一発合格を成し遂げました

私は大学1年生のときから予備校に行き始めましたが、前述のとおり、バイトしたり遊んだりしていた時期があったので、実際に集中して勉強していた期間は実質1年程度です。

公認会計士試験の合格にかかった勉強時間は、他の受験生よりもはるかに少ないですね。

 

こんな私でも一発合格できた理由は一つです。それは、他の受験生と違うことをしたからです。試験は競争の世界です。競争に勝ち抜くためには、どんな手を使ってでも他の受験生より抜きん出なければなりません。

そして、他の受験生より抜きん出るためには、他の受験生と同じことをしてはいけません。つまり、他の受験生との差別化を図るのが大事です。

 

そのため、私はいかにして他の受験生と競争優位を作り出すかを常に意識しながら、試験勉強に取り組んでいました。とはいえ、何か特別なテクニックや裏技を知っていたとかそんな話ではなく、どちらかというとマインド的な話です。

では、私がどのように他の受験生との差別化を意識して、公認会計士試験に一年で一発合格したのかについてお話ししていきます。

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公認会計士試験に一年で一発合格できた理由①:予備校の講義に出なかった

予備校の講義に出ないのは本当に重要です。これが意識できていなかったら、私は一発合格できなかったと言っても過言ではありません

自分の知識の理解度や勉強のペースに合わせた講義をしてくれない予備校の講義を受けたところで、時間の無駄以外の何者でもありません。予備校に行くまでの通学時間も無駄です。

 

それに、予備校の講義を聞いただけでは試験問題を解けるようになりません試験問題が解けるようになるには、アウトプットを意識したインプットが必要であり、問題を解く中で身に付けていくものなのです。

真に時間をかけるべきは問題を解くことであり、極端な話、問題が解けるようになるのであれば予備校の講義なんて聞く必要はありません。

 

であれば、予備校の講義なんて出ないほうが正解だと気付くわけですが、多くの受験生は思考停止で予備校の講義に出席しています。この事実を知っているだけで、他の受験生に大きな差をつけられます

では、予備校の講義に出席しないなら、どうやって新しい知識をインプットするのかと疑問に思いますが、そこで私が実践していたのは講義音声をDLして倍速で聞くというテクニックです。

公認会計士試験に一年で一発合格できた理由②:受験仲間を作らなかった

公認会計士試験に一年で一発合格するうえで、受験仲間は不要です。受験仲間を作れば無駄な雑談や遊び、飲み会といった付き合いが発生して、膨大な時間的ロスが生じます。

また、他の受験仲間と会話すれば、自分のレベルを他の受験仲間のレベルに合わせようとしてしまうリスクがあります。

人間はどうしても環境に染まってしまう動物ですので、会話のレベルも受験仲間同士で同じになる傾向があります。

 

周りにいる受験仲間がみんな合格しそうな方であれば問題ありませんが、どう考えても落ちそうな方ばかりなら悲惨です。このことを踏まえて、私は試験勉強中はほとんど受験仲間を作りませんでした。

そして、合格しそうな優秀な方とだけ絡むようにしていました(予備校の休憩室で軽く雑談する程度の関係に留めていました)。ちなみに、何年も受験勉強を続けている受験生ほど、受験仲間が多い印象です。

受験経験が長いほど知り合いの数が増えていくでしょうし、まあ当然の結果なのでしょうね。

公認会計士試験に一年で一発合格できた理由③:無理にでも勉強時間を捻出していた

どんなに頭が良くて要領の良い人でも、やはり勉強にたくさん時間をかけた人には勝てません

公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間が、一般的には3,000~5,000時間とい言われています。試験を突破するには、ある程度の時間をかける必要がありますので、いかにして十分な勉強時間を捻出するかが重要です。

 

それでは、具体的にどうやって勉強時間を捻出していくかについてお話しします。

私は家で勉強しているとどうしても集中ができなかったので、予備校の自習室であったり、喫茶店であったりと、外に出て勉強するようにしていました

移動手段は電車を利用していましたが、移動時間も勉強していました。

 

また、トイレやお風呂のときも、公式や用語を思い出すようにして、とにかく常に公認会計士試験の勉強に触れている状態を作っていました。

私は先ほどお話ししたとおり、バイトや遊びなどで時間を無駄にしてしまっていたので、試験直前まで一切の余裕は無い状況でした。ですので、とにかく1日の中で有効活用できる時間を見つけて、勉強に充てるようにしていました。

公認会計士試験に一年で一発合格できた理由④:教材を絞っていた

あるときは予備校Aの教材を使ってみたり、あるときは予備校Bの教材を使ってみたりと、さまざまな教材に手を出す受験生がよくいます

そして、予備校Aの答練を解いて、予備校Bの答練も解いて、その他の予備校の答練も解いてみたり…。

ハッキリ言って、これはバカのやることです。

 

さまざまな教材にやみくもに手を出したところで、果たして実力が付くのでしょうか。脳科学でも証明されているのですが、新しく学んだことを自分の中で使える知識にするには何度も同じことを繰り返し復習することが重要です。

そして、何度も繰り返し復習することにも、十分に時間をかける必要があります。これを踏まえると、復習する教材はなるべく絞るべきなのです。

 

さまざまな予備校の教材や答練に手を出すのは結構なんですけどそれ全部復習する時間あるの…?と、私は常に疑問に思っていました。

私はとある大手の予備校に通っていましたが、教材の質を信頼していたのでそれ以外の予備校の教材には一切手を出しませんでした。自分が通っている予備校の教材だけを、繰り返し復習していました。

それで十分合格できます。というか、しっかり復習していれば、他の予備校の教材に手を出す時間は無いはずです。

公認会計士試験に一年で一発合格できた理由⑤:復習にすべての力を注いでいた

試験勉強は復習がすべてです。予習は全くもって時間の無駄ですので、仮に予備校から指示されてもやる必要は全くありません

しかし、復習だけは何があっても絶対にやってください。テキストで分からない論点が出てきたら、分かるまで何回もテキストを読んで復習してください

 

そして、分かるようになっても忘れないように定期的に復習しましょう。テキストを一度読んだだけで終わらせずに、日を空けて何度も読み直して復習してください。

問題を一度解いただけで満足せずに、何回も解くようにしましょう。そのときは一度間違えた問題だけを重点的に復習するようにしましょう。同じように、答練も何度も繰り返し解き直すよにしてください。

 

人間の記憶力なんて大したことないので、一度取り組んだだけではとても試験本番で使えるような知識にはなりません。多くの合格者が、半分以上の勉強時間を復習に使っているはずです。

極論ですが、復習をしないのであればその論点を学ぶのに使った時間は無駄になります。繰り返し復習して、ようやく新しく学んだ知識を自分のモノにできるのです

詳しくはこちらの記事にも書いています。

まとめ

今回は、公認会計士試験に実質一年で一発合格できた理由についてお話ししました。

「へーそうなんだ!」と思うようなことがあれば「そんなの当たり前じゃん」と思うこともあったと思います。しかし、多くの受験生が当たり前のことが意外とできてないです。

 

実は、試験本番では難しい問題が解けるようになる必要はありません。短答式試験・論文式試験のどちらも、大半の受験生が正解できるような基礎問題ができれば十分合格レベルに達します。

そして、試験本番までに合格レベルに達すれば良いだけで、そこまでのアプローチの方法は人それぞれです。私自身は今までお話してきたようなアプローチで合格レベルに達しましたし、個人的にはこれが最短の道のりだと思っています。

 

もちろん、すべて真似をする必要はないですし、良いなと思った方法だけをあなた自身の勉強に取り入れていただければと思います。少しでも、あなたの勉強の参考になれば幸いです。

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