こんにちは、渋谷の会計事務所で所長を務めている植村拓真です。
今回は、税理士試験の簿記論に働きながら合格したい方に向けて、合格者である弊所スタッフTさんの体験談をインタビュー形式で紹介します。
会計税務スタッフ
(20代前半・東京都在住)
大学新卒で弊所に就職
就職時は業界未経験で日商簿記2級を取得済
弊所で働きながら約500時間で簿記論に合格
本記事では、
- 簿記論の概要
- 勉強する場所の選び方
- 勉強の進め方
- 過去問の解き方
- 仕事と受験勉強を両立させるコツ
主に上記の内容について解説するので、これから働きながら簿記論の勉強を進めたい方は参考にしてみてください。
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簿記論の概要と難易度や勉強時間の目安
まずは、簿記論の概要から勉強時間の目安について、簡単に解説しておきます。
難易度や勉強時間はあくまで目安です。受験勉強に専念しても合格できない人はいますし、働きながら合格できる人もいます。
本項目で解説する内容は、受験勉強の目標を設定するうえで参考にしてみてください。
試験の概要
簿記論は税理士試験の必須科目で、税理士資格を取得するためには必ず合格しなければなりません。
受験するには
- 学識
- 資格
- 職歴
上記の受験資格が必要です。
令和5年4月1日以降に実施される税理士試験からは、誰でも受験できるようになります。
税理士試験の受験資格の詳細についてはこちらをご覧ください↓
日本税理士会連合会(税理士試験の受験資格要件の緩和)
そんな簿記論の試験問題は、
- 個別問題:第一問、第二問
- 総合問題:第三問
上記の三問で構成されています。
試験時間は120分ありますが全体的に問題数が多いため、合格には問題の取捨選択と計算の速さが必要です。
簿記論の合格率は以下のとおりで、直近4年で約18%です。
- 平成30年度:14.8%
- 令和元年度:17.4%
- 令和2年度:22.6%
- 令和3年度:16.5%
- 参照:
国税庁 令和元年度(第69回)税理士試験結果
国税庁 令和2年度(第70回)税理士試験結果
国税庁 令和3年度(第71回)税理士試験結果
難易度
上記のような方であれば、簿記論の難易度は他の科目に比べて低いです。
日商簿記1級と簿記論の試験では、出題範囲が被っている部分が多いからです。日商簿記1級に合格しておけば簿記論の勉強量が減るので、他の科目よりも時間をかけずに合格できます。
もちろん、簿記論の試験が簡単なわけではありません。
簿記論と日商簿記1級の試験では、出題範囲が異なる部分がありますし、問題の傾向も違うからです。日商簿記1級に合格していれば他の科目よりも簡単といった程度です。
とはいえ、簿記論の合格率は、税理士試験(令和3年度)の中で23.9%の財務諸表論に次いで2番目に高いので、初学者でも合格を狙える難易度だといえます。
勉強時間の目安
簿記論に合格するために必要な勉強時間は、
- 日商簿記1級の取得者:450~500
- 初学者:1,000時間
上記が目安だと言われています。
簿記論の勉強法|働きながら短期合格するコツ
それでは、簿記論の勉強法について解説します。
働きながら短期合格を目指している方は、参考にしてみてください。
会計税務スタッフ
(20代前半・東京都在住)
大学新卒で弊所に就職
就職時は業界未経験で日商簿記2級を取得済
弊所で働きながら約500時間で簿記論に合格
受験勉強はなるべく音がする場所で行う
勉強の進め方
↓
個別問題を何度も解いて傾向や弱点を確認する
↓
総合問題も解いてわからない箇所はテキストで復習する
↓
試験前の答練を繰り返す
簿記論に合格するためには、正確かつ素早い計算力・問題を取捨選択する判断力が必要です。
日商簿記を取得していない方は、まず予備校の講義やテキストで全体像を掴んで基礎を固めましょう。
過去問の解き方
簿記論の受験勉強を進めて知識を固めたら、本番を想定して時間を計りながら過去問を解きましょう。
そして、答え合わせが済んだら間違った箇所を確認して、テキストで復習して個別問題を解いてみてください。
有給の試験休暇がない職場からは転職する
働きながら税理士試験の合格を目指すうえで、職場選びは重要です。
職場を選び間違えてしまうと、税理士試験よりも仕事を優先させられて
- 土日祝日の出勤があり受験勉強が進まない
- 閑散期にもかかわらず残業がある
- 税理士試験前の有給取得が認められない
- 税理士試験を受けさせてもらえない
上記のような状況に陥ってしまう恐れがあります。
せっかくコツコツと空き時間で勉強を進めても、仕事と勉強を両立させられる職場でなければ税理士にはなれません。
これから職場を選ぶ方、すでに税理士試験に理解がない職場に就職している方は、税理士資格の取得支援を行なっている職場を探しましょう。
簿記論に独学で合格するのは困難
独学でも簿記論に合格できますが、日商簿記1級を取得している、受験に専念している方でなければ難しいです。
予備校に通ったり通信講座を受けている方に比べると、受験勉強の効率が悪いです。
・税理士資格の取得支援を行なっている職場に就職して
・予備校や教材を活用して
税理士試験の短期合格を目指してみましょう
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