こんにちは、渋谷駅近の会計事務所で所長を務めている植村拓真です。
私は公認会計士だけでなく税理士試験の受験生にも勉強を教えているのですが、
と質問される機会が多いです。
結論から言いますが、税理士試験は働きながらでも合格できます。
人間は環境に左右されやすい生き物なので、受験勉強に集中できる環境さえ整えてしまえば、自然と勉強時間が増えて合格に近づけます。
本記事では、税理士試験に働きながら無理なく合格できる理由と環境の作り方について解説します。
あわせて、働きながらでも合格を目指せる環境を作る方法について解説するので、参考にしてみてください。
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税理士試験に働きながらの合格は無理ではない
会計事務所に勤務している税理士受験生を何人も見てきましたが、働きながらでも合格している方はいます。
絶対に専念しないと税理士試験に受からない、なんてことはありません。
以下のツイートにも記載されていますが、税理士試験の合格に働きながらか専念かは関係ないです。
税理士試験
働きながら合格するか
専念して合格するか結論
合格すればどっちでもいい働いてるから不合格なんてないよね
過去の本試験では実務家ならハナホジで解ける問題が出た
実務も捨てたモンじゃない
勉強時間が少ないから不合格になるんじゃない
実力が足りないから不合格になるんだ— プレマネ@開業準備中 (@rzbmB4W03MyXu20) May 30, 2022
勤務以外の時間をどう使うかで合否が分かれます。
それに、科目合格制を採用していますので、受験勉強を継続できれば合格を狙えるでしょう。
でも公認会計士の場合は、2〜3年、専業で勉強ができる環境がないとなかなか難しい、働きながらの合格は出来る人はもちろんいるが自分には無謀、ということは聞いていて、
初めからなりたいと言う気持ちがめちゃくちゃ強かった税理士試験の合格を目指して働きながらの勉強を頑張ろうと決意できました、— バク (@8fq7O31buVDkOM2) August 18, 2021
もちろん、働きながら税理士試験の勉強を進めるのは、受験に専念している人よりも難しいです。
ですので、もし受験に専念できる環境が整っているなら、わざわざ働く必要はありません。
現在働いている、働きながらの受験を考えている方は、通信講座を受講しながらご自身のペースで受験勉強を進めましょう。
また、税理士受験生の資格取得をサポートしている税理士・会計事務所があるので、税理士試験に働きながら合格したい方は条件を調べて求人に応募してみてください。
税理士試験の合格者の約7割が社会人(26歳以上)
先ほど、税理士試験に働きながら合格した人はいるとお話ししました。
実際に、国税庁が発表した令和3年度(第71回)税理士試験結果には、合格者の約7割が26歳以上であると記載されています。
年齢 | 受験者数(A) | 合格者数の合計(B) | 合格率(B/A) |
41歳以上 | 10,289 | 1,218 | 11.8 |
36~40歳 | 4,334 | 795 | 18.3 |
31~35歳 | 4,506 | 959 | 21.3 |
26~30歳 | 3,890 | 895 | 23.0 |
25歳以下 | 4,280 | 1,272 | 29.7 |
そんな合格者の7割には、
- 数科目合格後に専念
- 専念していたが働き始めた
- ずっと働いていた
上記のようにさまざまな環境の受験生がいます。
一括りに税理士試験に働きながら合格した人といっても、さまざまな環境の人がいるわけです。
働きながら税理士試験に合格した受験生の中には、上記のような方もいます。
ご自身に合ったスタイルを選んで合格を目指しましょう。
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税理士試験に働きながら合格できる理由
税理士試験の合格者が働き盛りの26歳以上が大半を占めている理由は、科目合格制度があるからです。
税理士試験は科目合格制度を採用しているため、科目に一度合格すれば再度受験する必要はありません。
たとえば、一科目の合格に一年かけたとしても、5年で税理士資格を取得できます。
一度に5科目すべてに合格する必要はないため、働きながらでも税理士資格を取得できるわけです。
科目によって難易度が異なるため、働いて貯金を貯めつつ一部の科目に合格して、仕事を辞めてから受験に専念して残り科目の合格を目指す方もいます。
働きながらでも合格を目指せる環境を作る方法
先ほど、税理士試験は社会人でも、働きながら時間にゆとりを持って合格を目指せるとお話ししました。
科目合格制度を採用しているため、受験に専念しなくても合格できる人がいます。
とはいえ、いつまでも5科目に合格できないのは精神的に負担がかかります。いつまでも合格できないのではないかと考えてしまい、焦りや不安に押しつぶされて諦めるケースは珍しくありません。
そこで本項目では、働きながらでも合格を目指せる環境を作る方法を紹介します。働きながら税理士試験の合格を目指す方は、参考にしてみてください。
サポートありの税理士・会計事務所に就職する
働きながら税理士試験の合格を目指すなら、税理士・会計事務所に就職しましょう。
ご自身の境遇を最大限に理解したうえで、税理士試験の合格に向けてサポートしてくれる税理士・会計事務所があります。
働きながら税理士試験の合格を目指すとなれば、合格までに4、5年はかかると予想されます。長期間働くとなれば、ご自身にとって勉強を継続しやすい環境が必要です。
一般的な企業に就職してしまうと、応援はしてくれるかもしれませんが、働きながら合格を目指すうえでの苦労などは理解してもらえないでしょう。
税理士試験に合わせた勤務にしてもらえないかもしれません。
ですので、税理士・会計事務所に就職して、税理士試験の合格を目指す受験生が多いです。
税理士試験の合格に向けてサポートしてくれる税理士・会計事務所であれば、
- 税理士試験に合わせた勤務にしてくれる
- 終業後に勉強をサポートしてもらえる
- 試験に関する悩みを聞いてもらえる
- 簿記二級取得、科目合格で給料が上がる
上記のような待遇で働けます。
働きながら税理士試験に短期合格したい方は、税理士・会計事務所への就職を検討してみてください。
資格スクールを活用する
税理士・会計事務所に就職したら、資格スクールを活用しましょう。資格スクールを活用すれば、税理士試験の傾向と対策について学べます。
税理士試験は問題量が多いため、問題の解く順番や読み方、時間配分などに気をつけなければなりません。
合格するためには、どの問題を捨ててどこに時間をかけるかといった受験のテクニックを身に付ける必要があります。
独学で受験テクニックを身に付けていては効率が悪いので、資格スクールを頼りましょう。
資格スクールを利用する際は、通信講座を受講しましょう。公認会計士の勉強法でもお話ししていますが、受験勉強のペースを周囲に合わせる必要はありません。
講義音声を倍速で聞きながら、効率良く受験勉強を進めましょう。だらだら音声を流していると聞き逃してしまうため、脳が勝手に集中してくれます。
資格スクールに通う時間と講義音声を聞く時間を短縮して、浮いた時間で効率良く勉強を進めましょう。
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以下の記事は公認会計士試験と書いていますが、税理士試験でも使える勉強法を紹介しているので参考にしてみてください。
税理士試験に働きながら合格するうえで環境は重要
税理士試験に働きながら合格するのは、環境を整えれば無理ではありません。
根性さえあれば合格できると言いたいところですが、人間はひとりでいるとダラけてしまう生き物です。ほとんどの受験生がそうだと思います。
ですので、就職先に税理士試験をサポートしてくれる税理士・会計事務所を選んで、就業時間外は資格スクールを活用しながら受験勉強に取り組みましょう。
職場でも通勤中でも自宅でも、いつでも税理士試験に触れる環境を作っておけば、自然と受験勉強にかける時間は増えます。
今までに税理士受験生を何人も見てきましたが、やはり税理士試験の合格に向けて勉強するしかない環境に自ら飛び込む覚悟がある人ほど合格できていました。
税理士試験に働きながら合格したい方は、受験勉強の環境作りから始めてみてください。